
BRUTUSの最新号「山へ。」が良い。
15年ほど前だろうか、STUDIO VOICE誌が突如、「そして、山へ。」という特集を組んだことがあった。いわゆる山、アウトドアの雑誌ではないサブカルチャー誌ならではの、実に素晴らしい内容で、今でも本棚に並んでいる。
BRUTUSの最新号「山へ。」も、ホンマタカシ氏の圧倒的なビジュアルがとてもいい。
春になり、山登りしたい気分だったので、とても響く内容だった。
スタジオボイス最新号 「森の生活」がいい。
ソローからライト、ケージ、スナイダーまで、
的確な切り口での編集が見事だ。
これ一冊ですべてがわかる、といものではないけれど、
これを入り口にして興味のある世界を知る、という意味で、
価値ある一冊だと思う。
「自然に暮らす」というと、妙に「農」的なイメージが
つきまとうが、必要なのはここにあるような世界なのだ。
まちがいなく「農業は人類の原罪」であり、
この星の上に今ある「圧倒的な不公平」のはじまりもそこにある。
スタジオボイス誌は、忘れた頃にポツンと良い特集をする。
久しぶりに、心地のいい刺激をもらった。
このところ、といってももう何年にもなるが、
雑誌を読むことが極端に少なくなった。
決まった何誌かを機械的に読む程度で、
あとは書店に寄ったときに棚にあるものを、
さっとチェックすれば気が済む、
もちろん、インターネットの存在があるからだ。
ところが、久しぶりに「スゴイ」雑誌を見つけた。
「コヨーテ」だ。
特集は「星野道夫の冒険」、
彼がどのような本を読んでいたのか、
残された本棚を蔵書がどういった配置で、
並んでいたのかまでを知ることができる、
きわめててっていした取材が光っている。
しっかりしたテーマがあれば、
雑誌はまだまだ魅力的なメディアなのだ。
雑誌ソトコトの特集「知恵の塊、日本の村100選」の
巻頭対談での竹村真一氏の言葉がいい。
今のエコロジーカルチャーがどこかひ弱で飛距離を持てないのも、
快楽や美の追究という人間のホンネの部分に届いてないからじゃないかな。
まったく同感だ。
codeから、「unfinished#4」が発売された。テーマは「ラブリー・ライフライン=未来をラブリーに生きるためのヒント」、多くの人のインタビューがいいムードを醸し出している。
インターネットが普通にある時代に、真に独立したメディアを持つこはとても大切なことだ。インディペンデント出版の持つ可能性のようなものに、「unfinished」は挑戦しているのかもしれない。いつかは自分でもやってみたい、「unfinished」を読んでいるとそんな気分になってくる。
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vegetarian timesの最新号(SEPTEMBER 2003)のスローフード特集「discover the slow food movement」が面白かった。アメリカ発の食のグローバル化への抵抗運動してスタートしたslow food movementを、アメリカのベジタリアン・カルチャーが発見した、というところだろうか。
何よりも興味深かったのは、スローフード特集の次が、ファストフード特集「fast food - HAVE IT YOUR WAY, VEG STYLE」だったことだ。バーガー・キングのベジ・バーガーやマクドナルドのマック・ベジ・バーガー、サブウェイのベジ・デライトなど日本では食べることのできないメニューが多く紹介されている。アメリカという国の(奥が深いのか、それとも薄っぺらなのかよくわからない)不思議さを痛感させられる面白い特集だった。
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季刊「銀花」最新号の特集「現代の用と美考 柳宗理的発想」がいい。インターネット以後、多くの雑誌の存在感があやういものになっているが、「銀花」はかえってその存在感が色濃くなってきている数少ない雑誌のひとつだ。
ファブリック、ステンレス・ボール、グラスなど、ボクが使い続けているものにも、柳宗理デザインのものが多くある。そして、雑誌「民藝」も欠かさず読んでいる。CasaBRUTUSの「柳宗理特集」も何度も読んだ。立派な柳ファンかもしれない。
「用と美」の概念がボクは何より好きだし、アノニマス・デザインが大好きだ。「ものづくり」のひとつのスタイルとして、そして哲学として、もっともっとアノニマスで行こう!、な気分だ。
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blue magazineの「2003/04 adventure + gear guide」が届いた。
blueは、デザインのシャープさと編集のクールさが秀逸で、最新号が気になる雑誌のひとつだ。最新号の「THE WATER ISSUE 」も、水をテーマに多角的に展開するその編集センスが光っていた。近い将来、水は貨幣以上の価値を持つようになるだろう、そんなこともあくまでもエキストリーム・スポーツやアウトドア・アドベンチャーを愛する者から見つめる視線に、ボクはどうしようもなく親近感を覚えてしまう。ここにあるのは、まさしく「身体で思想する」態度だ。
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「ソトコト」9月号に掲載されているアルタイの「カイ」の歌い手、ボロット・バイルシェフのインタビューがいい。この人や「カイ」についてはNHKのドキュメントで見て興味を持っていたが、このインタビューを読むと、その思いはさらに強くなった。
ボロットは言う。
「カイの歌い手は、人を治療する人、治療師です。歌っているとき、宇宙との繋がりをいつも持っている。」
また、こうも言う。
「私の師匠の言葉ですが、『人間は3つの持つべきものがある。美学、いいものを嗅ぎわける嗅覚、そしてファンタジーだ。ただ、残念ながら3つめのファンタジーは必ずしもみんなが持っていない』と言われました。」
人が持つべき3つのもの・・・、美学、いいものを嗅ぎわける嗅覚、そしてファンタジー。妙に納得。