今日は一日畑仕事。
夏の畑仕事は過酷なアウトドア・ワークなので、熱中症にならないように細心の注意が必要だ。
ジャガイモの収穫や草刈り、そしてワタ畑の中耕・土寄せ、畝の間を耕すことで根への空気の出入りをよくしたやる中耕・・、柔らかくなった土を根本に寄せてやる土寄せはどちらもワタ作りには大事な作業なので、手を抜くことはできない。

暑くなるとワタはグングンと成長をはじめる・・、この夏の天候が秋冬の収穫に大きな影響が出る。今年の夏はどうるだろう・・。
昨日の朝日新聞夕刊のいとうせいこうの自己流園芸ベランダ派(webで読むことができる。)が良かった。
まるで尾崎一雄のような眼差しがとても素敵だ。
ベランダーはいつでも、眼前の季節を堪能しつくすと同時に、もうひとつ先の季節を念頭に置いている。逆に言えば、もうひとつ先の季節があるからこそ、今ここにある季節が大切でならないと感じるのである。

季節はずれの台風が、強い勢力でこちらを睨んでいる。
低気圧もあってしばらくはまた雨になりそうだ。今朝は、残っていたイモ類を堀りあげた。
ペルーなどアンデスの高地で栽培されてきたヤーコンに、菊のような小さな花が咲いていた。高機能食品、奇跡の健康食品などと騒がれているヤーコンも、その花はその姿に比べてなんとも小さく可愛らしい。
大きな力を秘めていることなど誰にも知られたくないかのように、ヤーコンの花はひっそりと咲いていた。
やっと収穫が一段落したと思ったら、ソラマメ、ファーベ(生食用のソラマメ)、大麦、ライ麦・・・・、今度は種まき、植え付けに忙しい。
一粒の種はいったい何倍の種になるのだろうか、ということを種まきの時にいつも思う。そのことを考えだすと、何百倍、何千倍と価値を増幅させる大地と自然の力に圧倒されてしまう。人間の身体も含めた意味での「自然」以外に、価値を増幅させることはできない。そのことをあらためて意識する。
収穫した米は新米→古米→古々米とその価値を減らしていく。ところが人間の発明した「お金」だけは、一年二年と逆に利息を殖やしていく。そのことが当たり前に思えるほどにボクたちの感覚は麻痺してしまっている。この地球上にある圧倒的な不公平が、そこに起因していることは間違いがない。
今日はそんなことを考えた。
このところの雨で畑仕事が思いっきりたまっていた。
今日の晴れ間を逃すと大変なことになる、そんなあせりもあって今日は畑仕事に精を出した。イモ類、エビスグサ(はぶ茶=決明子)、和綿・・・、収穫収穫、また収穫、思いっきり収穫して気分がすっきりした。
畑仕事は、天気がスケジュールを左右する。予定を立てていても簡単に狂わされてしまう。どうあがいても思い通りにはいかない。
敬愛するブライアン・イーノが、かつてインタビューで印象的なことを語っていた。
多くの植物をニューヨークにある自宅の屋上で育てている理由を尋ねられたイーノは、「植物を育てることは、この世界(自然)が決して自分の思い通りにはならないのだという大切なことを教えてくれる」といったようなことを答えていた。
そう、その通りだ。畑仕事という決して「自然」ではない行為をするにも、雨や風はけっして「不自然」には対応してくれない。
テレビシリーズ「北の国から」の中で清吉おじさんが言った言葉、「あきらめちゃうことになれちゃってるです・・・。」
ボクは最近、その言葉の真意が少しだけわかってきたような気が、している・・・。
amazon.co.jp→DVD「北の国から12」「WORLD WATCH日本語版」の最新号(Vol16No4)に面白い数字が掲載されている。レスター・ブラウン/ワールドウォッチ研究所らしい、実に巧みな仕事だ。
以下、「WORLD WATCH日本語版」(Vol16No4)ー「さまざまな化学兵器戦争」より(ごく一部抜粋)
2003年のイラク侵略以前にイラク国内にあったとされる化学兵器の総重量・・・・3,850トン地球に広く存在するもっとも危険な農薬6種の総重量・・・・7,000,000トン
2003年のアメリカのイラク侵略以前の6年間にイラクの化学兵器が原因で死亡した人の数・・・・0人
同じ6年間に農薬が原因で死亡した人の数・・・・1,000,000人以上
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例年よりすいぶんと早く、今年最初のコットンボールがはじけた。
何年も放置され、すっかり荒れ果てていた土地が、今ではワタ畑になっている。まわりからは、「こんなところでやるなんて」、「やめとけやめとけ」などといわれたが、草を刈り、耕耘機をかけることを繰り返し、やっと真っ白なワタの姿を目にすることができた。農薬の必要のない和棉はすべてがオーガニック・コットン、その肌触りと白さは、植物のマジカルで根源的な力を教えてくれるようだ。
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エビスグサの花がピークを迎え、咲き終えた花から出た鞘が順調に育っている。エビスグサの種子は漢方では決明子(ケツメイシ)と呼ばれ重宝されている。国内でもハブ茶として古くから飲用されている。
ボクがいわゆる薬草と呼ばれる植物や、染色や繊維として活用される植物を選んで栽培していることには、今思えばはっきりしたきっかけがあった。
今から十数年前、ボクは一冊の本にすっかりしびれてしまっていた。ネイティブ・アメリカンのメディシン・マン、ローリング・サンダーを描いた「ローリング・サンダー」がその一冊だ。そこに描かれたメディシン・マンの姿は、子供の頃の冒険活劇のヒーローのように逞しく魅力的だった。
ただ残念なことに、そんな長老のような存在はすでにボクの周りには見あたらなかった。アメリカ大陸にわたってインディアンのメディシンを学ぶことはもちろんできただろう。でも、それはなんか違う、ボクはそう思った。ボクが自分の中や、生きている環境の中にすでにある「インディアン」を意識しだしたのは、きっとその頃からだろう。今、ボクが薬草栽培に励んでいるのも、思えばその延長のように思えるのだ。
週に一度、近所の直売所(地域ターミナル)へ苗やお茶などを出荷しに行く。
今日はアシタバ(明日葉)の苗を出荷した。ひとつ売って何十円の利益というのは、決して効率のいいビジネスではない。かかる時間や損得を考えたら、普通は手を出さないだろうと思う。
では、なぜボクはこんなことをしているのだろう。食糧自給率の数字など持ち出そうとは思わないが、分業化していく社会に対して、ささやかな反抗はしていきたいとボクは思っている。だから、こんなことをしているのだろう。いつだって、いつだって、FUCK FOREVER!
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エキナセアの花が盛りを迎えている。野菜や果樹よりもハーブや薬草、染色用などの有用植物などが多いボクの畑の中で、エキナセアの花の圧倒的な存在感に思わず目を奪われてしまう。インディアンが古くからヘビに噛まれたときに使ってきたエキナセアは、今では世界中で最も使われているメディカル・ハーブだという。
毒と薬が紙一重であることを、エキナセアの花がその姿から教えてくれている。
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ワタ畑の棉の花が綺麗に咲いている。オクラの花のようでなんとも美しい。
順調に生育してくれていることを実感する季節だ。極端な雨不足や台風の直撃などが無く、このまま収穫へとつながってほしい。サーフ・ライダーとして台風を待ち望む気持ちと正反対の気持ちが何とも複雑ではあるが、これもまた正直な気持ちに違いない。
サーフ・ライダーに最高の悦びをを与えてくれる台風スウェルが、その動きの課程で少しでも人々に被害を与えることがないよう、心から祈りたい。
LINK→ 和棉のタネを守るネットワーク